CentOS5.3 on coLinux をインストールしてみた
coLinux用インストーラで、CentOS5.3用のインストーラーが登場しました。
ということで、さっそく試してみました。
インストールした環境
Windows XP SP3
CPU : AMD Athlon(tm) 64 X2 Dual Core Processor 3600+ 1.90 GHz
メモリ : 2G
インストール手順準備
1. coLinuxのインストール
バージョンは、coLinux 0.7.4 をインストールします。
こちらから「stable-coLinux-20090415.exe」をダウンロードして、インストールします。
以下のファイルがダウンロードされます。ダブルクリックしてインストール開始です。
「Root Filesystem image Download」のチェックは外します。
「C:\coLinux\」とします。
※注意:C:\Program Files\coLinux だと途中にある空白のせいでうまくCentOSがインストールができないかもしれません。
もし、インストールがうまくいかないようであれば、疑ってみてください。
完了です。
2. coLinuxインストーラーをインストール
こちらから「colinux-install-tool-20090221.zip」をダウンロードします。
展開後、フォルダを以下の場所に移しました。
C:\colinux-install-tool-20090221\
※こちらも「C:\Program Files\colinux-install-tool-20090221」ようなPATHに移すとPATHにある空白のせいでCentOSのインストールがうまくいかない場合がありますので、もしうまくいかない場合は疑ってみてください。
3. CentOS5.3 の ISO の準備
たとえば、こちらから以下のファイルをダウンロードします。
CentOS-5.3-i386-bin-1of6.iso
そして、以下の場所に設置します。(場所は好きな場所でかまいません)
C:\CentOS\5.3\CentOS-5.3-i386-bin-1of6.iso
※こちらも「C:\Program Files\CentOS\5.3」ようなPATHに移すとPATHにある空白のせいでCentOSのインストールがうまくいかない場合がありますので、もしうまくいかない場合は疑ってみてください。
4. QEMU on Windows
http://homepage3.nifty.com/takeda-toshiya/qemu/の「QEMU on Windows Snapshot」のリンクからqemu-20081229-windows.zip をダウンロードします。ダウンロードした qemu-20081229-windows.zip を展開します。
このファイルと同じフォルダにある「config.bat」を編集します。
展開したフォルダを以下の場所に移します。
C:\qemu-20081229-windows
※こちらも「C:\Program Files\qemu-20081229-windows」ようなPATHに移すとPATHにある空白のせいでCentOSのインストールがうまくいかない場合がありますので、もしうまくいかない場合は疑ってみてください。
このファイルと同じフォルダにある「config.bat」を編集します。
2、5、8行目に、それぞれフォルダを設定してください。
2: set COLINUX_D=C:\coLinux 5: set QEMU_D=C:\qemu-20081229-windows 8: set ISO_D=C:\CentOS\5.3
ハードディスクの量を変更したければ、12行目も修正します。
12: set ROOT_SIZE=5G
create-images.bat を実行します。
C:\colinux-install-tool-20090221\create-images.bat
scsi0.img と scsi1.img の2つのファイルが作成されます。
インストール
qemu-install-cd.bat を実行します。
QEUM のウィンドウが現れ、
boot:
と表示されます。
この boot: に続けて、「linux ks=floppy」と入力して、Enterキーを押すと
インストールが始まります。
※ここで注意が必要です。ks= の = を入力するときに 「Shift + -」ではいけません。「^」が「=」を入力しますので、注意してください。
Dependency Check はさらに、もう1回あります。
Dependency Check完了しました。
メモリ使用量激増!インストール時にメモリをじっと監視していたのですが、ずっと200M前後をうろうろしていたのに、Copying Fileのときになったら、
いっきに 500M を超えました。
じつは、インストールスタート前に、qemu-install-cd.batの「start qemu -L . -m 256 %P%」を「start qemu -L . -m 768 %P%」にしました。
このほうが速くインストールが終わるのかなぁとおもったのですが、変わりませんでした・・・。なので、デフォルトの 256 で良いと思います。
256の状態でインストールしたときは、いっても300Mくらいで、ここまで上昇しなかったので、それのせいでしょう・・・。
しばらく待つと完了します。結構時間かかりました・・・・。
さらにメモリ使用量が激増! 800Mオーバー。qemu-install-cd.batの「start qemu -L . -m 256 %P%」を
「start qemu -L . -m 768 %P%」にした影響はなかなかすごいですねw 繰り返しますが、256 で問題ないですね。
インストールが完了すると、Complete のメッセージに
「Reboot」ボタンが表示されるので Space キーを押して、リブートします。
READMEには、
その後、
<0>Kernel panic - not syncing: Fatal exception
と表示されるので、QEMUのウィンドウを閉じます。
とかいてあるのですが、なりませんでした。一番最初の CentOS の boot 画面が出てきましたので、bootしないで、
右上の「×」を押して終了しました。
インストール完了までに約 50 分かかりました。
CentOS5.3 on coLinux 起動!
ついに起動です。ワクワクしながら、「C:\colinux-install-tool-20090221\co-boot.bat」をダブルクリックしましょう。
無事起動しました。
下のように表示されたら root でログインします。パスワードは「password」です。
ちなみに、デフォルトでは以下のような設定になっているとのことです。
作成されたディスクイメージには、以下の内容が設定されています。
・ブートプロトコル
DHCP
・ファイアウォール
SSH の接続を許可
・タイムゾーン
Asia/Tokyo
・キーボード
jp106
・パッケージ
Base のみ
・サービスの停止
gpm, sendmail, bluetooth, cups, irda, isdn
・その他
/bin/unicode_start の実行属性を外しています。
ネットワーク設定などでひっかかった場合は、
こちらが参考になるかもしれません。
メモリ使用量を変更したい場合は、
C:\colinux-install-tool-20090221\co-boot.bat
の「set P=%P% mem=256」 を 「set P=%P% mem=512」などに変えて、co-boot.bat で起動すれば、メモリを 512積んだCentOS5.3が起動します。
トラブルシューティング1
※※qemu-install-cd.batを実行しても、真っ黒なコマンドプロンプトが現れるだけで何もおきない場合
インストールしたパスに問題がある可能性があります。
たとえば、「C:\Program Files\colinux-install-tool-20090221」にインストールした場合、
「Program Files」の真ん中の空白部分のせいでちゃんとPATHがちゃんと認識されないことがあります。(僕がそうでした・・・orz)
なので、「C:\Program Files\colinux-install-tool-20090221」は「C:\colinux-install-tool-20090221」へ移してください。
coLinuxやCentOSのインストールディレクトリも同じことが言えますので、試してみてください。
また、コマンドプロンプトで、qemu-install-cd.bat を実行すると、何が起こっているのか分かりますので、実行してみると良いと思います。
トラブルシューティング2
これは、以下の画面のときに入力を間違っている可能性があります。
ks= の = を入力するときに 「Shift + -」ではいけません。「^」が「=」を入力しますので、注意してください。
以下の画面のようにしっかりとにゅうりょくしてください。
おそらくこれで解消されます。