携帯電話メール一斉配信(同報メール)時に注意する点

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Webサービスなどを運営していると、会員全員にお知らせしたい時がある。その際、会員全員の携帯電話へ一斉メール(同報メール)配信の手段を選択するのは良いが、注意が必要なようなので、メモする。


何が問題か

一番の懸念点は、大量配信の影響により、キャリアが意図的に送信元からのメールをブロックしてしまうということである。



各キャリアの携帯メールについての注意

ポイントを書き出してみます。

DoCoMo

http://www.nttdocomo.co.jp/service/mail/imode_mail/notice/mass_send/index.html

はじめに


iモードのメールサービスは、複数の要因により、着信遅延や不達などが発生する場合があります。
緊急を要する情報(速報、警報など)を送信される場合には、携帯電話宛のメールに限らず、複数の情報伝達手段をご検討いただくことをお勧めします。



お願い


1.大量の宛先不明を含むメールは送信しないでください
迷惑メールの増加につながることが考えられます。従いまして、弊社ではこのような大量の宛先不明メールを一時的に受信ブロックすることがあります。


対処策:
アドレスクリーニングされていないメーリングリストの送信も上記の「大量の宛先不明メール」に該当する場合がございます。メーリングリスト管理者様には、定期的なアドレスリストのメンテナンスを推奨いたします。



2.適正なSMTPセッション数で送信ください
同時に大量のSMTPセッションが要求されると、iモードセンターの処理能力を超え、システムが不安定になる危険があります。そのため大量の同時セッション要求に対しては一時的に接続を制限する場合があります。


対処策:
同時に大量のメールを送信される際には、できるだけ少ないセッション数での送信をお願いいたします。



3.1通のメールで可能な同報数の上限にご注意ください
同時送信が可能な宛先数は1SMTPセッションあたり100宛先までとなります。


対処策:
メールの同報送信をご利用の際には、同報可能数の上限(100宛先/1メール)を超えないようにお願いいたします。



4.局所的に大量のメールを送信される際のお願い
無線リソースは有限であることから、局所的に大量のメールが集中したり、そのエリアでの通信量が急激に増加した場合には、無線リソースを超過し、携帯電話へのメール配送が失敗する場合があります。


対処策:
同報メールを大量に送信する際は、少ない通数ずつ、回数や配送先地域を分けて送信するなど、輻輳を避ける送信方法による送信をお願いいたします。



5.携帯電話が電源OFF、または圏外時などで受信ができなかった場合
メールが配信されたときに、携帯電話機の電源が切れている場合、圏外時の場合、または携帯電話機の受信メールボックスが満杯だった場合には、メールは配信されずにメールボックスに保管され、再送されます。

au

http://www.au.kddi.com/service/email/support/chui/onegai.html

メール送信時のお願い


■無線を利用して、メールの到着をお知らせしていますので、ご利用者の状況によりメールを受け取れない場合がございます。
 「電波の届かない場所」「電波が不安定な場所」においては、状況によってはメール到着をお知らせする信号を受信できないことがございます。


⇒以下の2つの条件のいずれかに該当する場合はメールが削除される場合があります。
* メールを受信してから30日以上経過
* メールボックスの容量が添付ファイルを含めて3MBを超えたとき



■同じ条件でメールを送信しても、その時点でのネットワークの利用状況などにより、メール到着をお知らせする信号を即座には配信できないことがあります。
 既に使われていないメールアドレスを多数含む大量メールなどの要因により、ネットワークの利用状況は同じ時間帯、同じ地域であっても常に大きく変化をしています。


⇒ネットワーク設備の構成上、リアルタイムでのメール配信は保証いたしかねますので、特に緊急性を要する速報などの情報を配信する場合は、複数の情報伝達手段をご活用するあるいは、配信の遅れ・不達を考慮した仕組みとしていただきますようお願い致します。


■一部のエリアに対してメールを多量に送信する場合は、できる限り時間をかけてゆっくりと送信してください。
 特定のエリアに対して多量に配信する場合、そのエリアで一時的な無線リソースの不足などが発生し、メール全般で到着が遅れたり、電話が繋がり難くなったりする場合がございます。


⇒地域情報やドメイン名が偏らないように並び替え (ソート) を工夫するなど、できる限り送信する相手のエリアを分散して送信することにより、効率的な配信が可能となります。



■既に使われていないメールアドレスに送信しない為に、定期的なアドレスリストの更新をおこなってください。
 EZwebメールサーバあてに送信されるメールの中に、既に使われていないメールアドレスをあて先とするものが多数含まれると、その余分な処理により、 EZwebメールサーバが影響を受け、Eメールが届かない、もしくは遅延するといった一時的なサービス品質の低下が発生することがあり、場合によってはネットワーク全体に悪影響をおよぼす恐れがあります。そのため、状況によりそのような送信元ネットワークから送信されるEメールを一時的に受信ブロックすることがございます。


⇒既に使われなくなったメールアドレスをアドレスリストから削除し最新の状態に保つことをお勧め致します。

SoftBank

http://mb.softbank.jp/mb/support/safety/information/extensive_mail.html

1.携帯電話あてのメール送信をスムーズに行なうために


(1).配信先アドレスのクリーニング
送信先のアドレスに宛先不明アドレスが大量に含まれていると、システムが「迷惑メール」と判断し、送信制御が行なわれることがあります。


(2).時間をかけて送信を行なうこと
一時に集中して携帯電話あてにメール送信を行なうと、システムが混雑し、必要以上に配信に時間がかかることがございます。配信時間を分散させることで、配信がより効率的に行なわれます。


(3).送信アドレスの並びを分散させる
送信先リストのアドレスをドメイン別に並べ替えて一気に送信すると、受信側ではドメイン毎に一気に大量のメールを受信することになり、システムが混雑します。メールアドレスは分散して送信下さい。



2. 携帯電話あてのメール送信で知っておいて頂きたいこと


(1).宛先不明を大量に含むメールが送られた場合、迷惑メールとみなされる可能性があります
宛先不明を大量に含むメールを大量に受信した場合、迷惑メールと判断し、受信制御を行います。


(2).携帯電話メールは無線によりお客さまのケータイに届けられます
無線の特性上、例えば一時的に特定のエリアにメールが集中した場合、無線リソースを超過してしまい、メール送信に影響を及ぼすことがあります。


(3).緊急性を要するものについては、複数の情報伝達手段を活用すること
またお客さまが圏外におられたり、電源をOFFにされていると、メールは携帯電話に即時に届きません。緊急性を要するものについては、同時に複数の情報伝達手段をご活用されることをお奨めします。

まとめ

宛先不明アドレスは送らないようにする

宛先不明なメールはエラーが帰ってくるので、ポリシーを作って宛先不明なメールへ送る回数を制限しましょう。

時間をかけて送信を行なう

プログラムの中で、ときどき sleep したり、メールリスト内でキャリアを混ぜたりすなどして、各キャリアに負荷がかからないように、ゆっくり配信しましょう。

地域分散をする

SoftBankならば@マーク以降を見るなどして、分散するなどしましょう。