エンジニアの未来サミット 0905 エンジニア・サバイバル

エンジニアの未来サミット 0905 エンジニア・サバイバルに行ってきました。

「今、第一線で活躍している方々の考え方やどのようにスキルなどを身につけたのか」
「時代のトレンド」
「昔と今の違い」
「エンジニアとして大切なこと」
「これからのIT業界」
「IT業界の問題」
など

現役エンジニアはもちろん、これからエンジニアを目指そうとしている人や、エンジニアがどのような考え方で普段活動してるのかが知りたい人、エンジニア経験はないけど、興味のある人、第一線で活躍できるチャンスなんてないんだと思っている人、など、どんな人が聞いても「おぉ」と唸る部分はひとつはあると思う。

メールアドレス投稿による投稿で、ustの映像にコメントが流れる方式を取っていた(が・・・あまり私は見ていなかった・・・)。

以下の2部構成だった。

第一部:おしえて!アルファギーク─エンジニアが幸せになる方法
アルファギークの面々が語る「ITエンジニアという仕事」。社会人1,2年生の悩みに答える形でトップエンジニアが自らの経験を元に,IT業界の歩き方,居場所を作るためのについて語り,議論する2時間です。
パネラー(敬称略):吉岡 弘隆(進行),ひが やすを,谷口 公一,楠 正憲


第二部:弾 vs. 個性派エンジニア ─サバイバル討論
「新20%ルール」を掲げ,不況下のIT業界でのサバイバル術を説く小飼弾氏の元に,第一線で活躍するエンジニアたちが論戦を挑みます。激論の中に現代を生き抜くヒントは見いだせるのか?
パネラー(敬称略):小飼 弾,閑歳 孝子,米林 正明,山崎 徳之,井上 恭輔,高井 直人,モデレータ:馮 富久(技術評論社

主催の株式会社技術評論社さま、協賛の株式会社パソナテックさまありがとうございます。

第1部

ここから第1部です。

第1部前置き

(吉岡 弘隆さん)
正解を期待するのはまずい。
それぞれの事例を参考にしてほしい。それをそのままコピーできるわけない。
あくまでもひとつの事例を積み上げるという意味で聞いてください。

OSSのおかげで、自分の意思さえあればキャリアを設計できる!(吉岡 弘隆さん)

今は、プログラミングしたければ、自分の意思さえあれば、自宅でできる。
Perlのモジュールを作るというのは、自分の意思と努力で可能である。
また、メーリングリストにパッチを投げられる。
昔は、企業に就職しなければできなかった。


Rubyは日本語でメーリングリストを見れるので、英語の壁もない。
自分のキャリアを自分で設計できる。
企業にバインドしなくても、自分で作れる。


いままでは1つの企業に就職するしかなかった。
基盤系についてはオープンソースのおかげで
そのようなことができる。


CPANモジュールを多数開発しました」ということを
プログラマのキャリアとして設計できるのだ。

昔は、OSSという概念がないため、大きなソフトウエアの開発に取り組みたいと思っても、そのソフトウエアを開発している企業に就職しなければ出来なかった。しかし、今は、LinuxPerlRubyなどの開発の参加は、自分の意思と努力があればできる。僕もいい時代だと思います。

今と昔のエンジニアライフどちらが幸せですか?(ひが やすをさんから吉岡 弘隆さんへの質問)

Q. エンジニアから見て、今のエンジニアライフはどっちが幸せですか?


A 吉岡 弘隆さん
幸せ度は比較できない。
しかし自分が今の時代に生まれたエンジニアだったら間違いなく、オープンソースを選ぶ。
チャンスは今の方が絶対ある。


昔は、社内にあった。そして外に出ない。社内に入るしかない。
憧れの人はすべて自社内で完結している。


オープンソースの世界は、すべて外にある。
リナックスをつくった○○さん、所属がどこの会社であっても関係ない。
技術的にあこがれのハッカーは世界中にいて、アクセスできる。
昔は、企業にいないと交流できなかった。

若い人にはチャンスがいっぱいある!(谷口 公一さん)

グーグルがなかった時代、ラッキーなことに渋谷PMに出会った。
そこに参加したときに、オンザエッジのエンジニアが活躍していた。
そういう世界があることを知らなった。すごいと思い、その人たちと働きたいと思った。
宮川さんと話していると、すごい。
宮川さんがロールモデル
宮川さんがたくさんのCPANモジュールを作っていたので、僕も作ろうと思った。
スタイルを真似ていった。


今は、自社に目指すタイプの人がいないのがほとんど。
昔は、勉強会が少なかったが、今は、機会が多い。
若い人にはチャンスがいっぱいある。

RFCだからって強制力はない、便利だから使う!(吉岡 弘隆さん)

ネクタイを締めて標準を作るのではなく、オープンソースメーリングリストなどでRFCに記録する。
公開されたRFCをいろんな人が使う。
標準のRFCには使わないといけない強制力はない。
便利だから使っている。


電波を使うとかは、まだ国が使っているから、ネクタイを締めた企業が活躍する場はある。


イカなどのシステムをベンチャーが作ろうとしても無理。企業ができることはまだまだある。(子飼弾さん)

ひが やすをさんはブログがきらい!?

Q. ブログとか勉強会の話(吉岡 弘隆さん)


A. ひが やすをさん
ブログ書くのは嫌いです。
文章を書いたりするのは嫌いです。
本を書いたが、2度と書くものかと思うが、書いた後に、ためになったとか言われると、また書こうと思う。
人の役に立ちたいという思いがある。自分がコードを書くのを好きではない。


そのコードが人の役に立てば、それも同じようにまた書こうと思える。


A. 谷口 公一さん
ブックマークするねたしか書かない(笑)

間違ったことを書くより、間違った認識のままでいるほうが怖い(楠 正憲さん)

最近は、(ブログで)自分の考えを出している。
間違った考えを出した場合、突っ込んでくれる。
間違ったことを書いたより、自分が考えた認識のままでいるほうが怖い。
情報を発信してこそ、自分に情報が集まってくる。
ものごとを納得するほうに持っていける。

文字のよるハッキング(吉岡 弘隆さん)

法律もかけるといえばかける。ブログを通じて国を変える可能性もある。
文字によってハッキング。


法律は最強のオープンソース。直したいともえば直せる。

法律の問題

(楠 正憲さん)
オープンソースは履歴をたどれるが、法律は国会の議事録をみてもわからない。


(吉岡 弘隆さん)
国会議員でもメールマガジンを持っていて、情報発信をしている。
プロセスを公開するという意味では、素敵な話。

ひが やすをさんからのメッセージ

エスアイヤーのころは評価されなかった。企業では「上」に行かないといけなかった。
これまでは自分の評価について考えていなかった。自分では成果を出していると思っていたが、実際の上司は評価が低かった。
自分の好きなこと、会うことをやっていかないと、評価されない。
外の人と一緒にやっていく、オープンソース開発が向いていて、現在の位置にいる。
人には得意なところと不得意なところがある。自分が向いているところを探して、取り組んでいかないと評価されない。
そしてそれが、人の役に立つことにつながる。

memcachedを使うようなWebシステムでもないのにmemcachedを使うのは、それを使うような環境に身を置きたいと思っているのではないか(谷口 公一さん)

memcachedについてブログを書いていた人が運営しているサイトは、1日1000アクセスくらいで、正直memcachedを使うほどでもないでしょ。でも、その人は memcachedに興味があり、そのような技術をつかうような環境に身をおきたいとおもっているのではないか。
昔、月給11万のところにいたが、自分の求めているものがそこにあって楽しくてしょうがなかった。楽しいから自分の気持ちを持っていける。

インターネットの良い面、悪い面(吉岡 弘隆さん)

インターネットの時代になってみると、「就職活動ではないそれ以外の場所」があるのは恵まれている。会社の予実がわかってしまう。インターネットのおかげで、企業のいい面も悪い面もわかる。

上流と下流の格差について(ひが やすをさん)

(上流と下流の)どっちしかやってない人間はよくない。実装をやったことがない人の、設計書はどうやって実装するのがわからない場合が往々にある。逆もある。ユーザがほしいものとは違うものができてしまう。両方やるのがいいと思う。分業するとそのような問題がおこる。上流から下流まですべてわかる会社・人がよい。片方しか知らない会社・人は下火になる。


オープンソースは実装した人間が、設計を書く。設計を書いた人間が実装する。(吉岡 弘隆さん)


ここ数年で、工程が減っている(楠 正憲さん)

ソフトウエアは人が資本(吉岡 弘隆さん)

ソフトウエア産業は人は資本。いい人を雇用しないと競争力がない。いい会社はいい人をあつめるノウハウがある。

IT業界とメンタルヘルス

(谷口 公一さん)
メンタルヘルスが問題になっている。(私も)うつっぽいときがあった。受託開発で2次受けがあった、要件によって人間性などを犠牲にしないといけない。この業界はほとんどがサービス残業。空気読んで残業する。日本の国民性がみえる。日本の国民性を利用した雇用体系をした企業が多い。近い未来には変わっていないといけない。部下を持っていて、落ち込んでしまうとこまる。会社としてもコントロールできない。精神が病んでいる人をどのように扱うのかノウハウがない。その場しのぎでやっている。マネージメント層がなんとかノウハウをためるか、会社でノウハウをつくるか、個人でやるか考えないといけない。


(吉岡 弘隆さん)
マネージメントはある種の技術である。経営も同じ。素人がマネージメントして部下が悲惨・・・というような状況がある。ソフトウエア産業はまさにピープルウエア。北風と太陽といえば、太陽が人を動かす。
デバックハックスという本を書いたが、それが楽しかった。週に一度原稿会議。ソースコードはgitで管理。モチベーションは波があるのでコントロールが必要。
「プロフェッショナルなマネジメント」、「プロフェッショナルな経営」が育っていけばメンタルについても改善されていくのではないか。
意識してこき使っている会社はあまりない。結果としてなってしまう。デスマを最初からおりこんでやっているところはあまりない。営業があきらかにデスマになる案件をとってくるなどはある。


(楠 正憲さん)
予定は変化しますよね。。


(吉岡 弘隆さん)
プロジェクトが始まる段階で、最初から明文化できない。


(楠 正憲さん)
人の生活をバリアブルにするか、仕事をバリアブルにするか。


(吉岡 弘隆さん)
自分たちで開発している場合は、コントロールしやすい。受託会社の場合はコントロールできない。

エンジニアの未来について

(ひが やすをさん)
未来がわからないのは当然。近い未来はわかるかも。
クラウドgoogle apps,amazon cs3)を使って開発したりがコスト面などでもよくなってきている。
これまでの形も残るが、受託開発は減っていく。


(楠 正憲さん)
現在は、国などでは、データが違うので共有できないなどの状況がある。
国や県などにクラウドが入っていくと、良いが、色々と課題がある。
ハードウエア調達などの問題。


(吉岡 弘隆さん)
受託開発はすぐにはなくならない。ほとんどの仕事はパッケージで可能。もちろんカスタマイズは必要。


(楠 正憲さん)
社内システムで独自のものはまだまだある。周辺のツールなどが色々必要。
業務を合理化していく。カスタムの開発はまだまだある。そのための受託開発はある。
ただ、1からつくる受託の開発はなくなる。
お客様のことがよくわかっていないと作れない。


(谷口 公一さん)
エンジニアの未来。心を病んでまで働く業かなのか?疑問符がある。
そのような企業はある程度淘汰される。ブラックといわれる会社で働いている人のモチベーションがどうやって保っているのかわからない。統廃合がある。IT業界は人口が増えている。


(吉岡 弘隆さん)
はてなの日記を書いている。カーネル読書会。10年くらいやっている。
mixiというアプリケーションの基盤もやっぱりOSS。
OSSなので、社内の人から出なく、外からの協力の得られる。
PerlMySQLの神は外にいある。


「技術は社会にあるコミュニティにある。」これはすごいこと。


オープンソースには「うちのなんちゃら」はない。


MySQLなどの実装は変わっているが、ベースとなっている技術は替わらない。
必死にやっていけば第一人者にはなれる。


昔の垂直とはちがう。今は平行である。

今は、チャンスがある!

(ひが やすをさん)
今は、チャンスがある。みんな一直線にならんでいる。
ノウハウをためている人があまりいない(分野は)、そこがチャンス。
そこでがんばれば、その分野で第一人者になれるし、その業界を変えていける。


(谷口 公一さん)
ちょっと前まで最先端にいる人でも、すぐ追い越せる。
技術がどんどん替わっていくので、その第一人者になれるチャンス、最先端にいけるチャンスはたくさんある。
いま最先端にいないからといって、へこまなくていい。

イノベーションはいまのような方向を見失っている時代に出てくる(楠 正憲さん)

幸せなエンジニア、ロールモデルになって、みんなに幸せをわけてほしい。
イノベーションはいまのような方向を見失っている時代に出てくる。
切り開いてほしい。

日本のIT業界はもうだめ?

(ひが やすをさん)
日本はもうだめだ、シリコンバレーに行くしかない。と言っている人をギャフンと言わせるようなエンジニアが日本からでてほしい。


(吉岡 弘隆さん)
元気な人は山のように知っている。すごい人はいっぱいいる。
東京はすごい、日本はすごい。自分のコードで表現してひとがたくさんいる。
どこから輸入するのではなく、自分で作るんだという人が大事。
飲み会で技術について朝まで語り合うことができるなどは、10年前はなかったが、今は現実化している。
日本語で語り合える。これはすばらしいこと。


(楠 正憲さん)
シリコンバレーにはベンチャーしかない、東京は経済の中心で、経済もある。
東京にいることで俊敏さは競争力になる。
東京はノイズが多い。どっしりやるには地方もいい。
地方の底力を生かす。
日本は日本にとじこもっている。世界から出遅れる。


(吉岡 弘隆さん)
地方も始まってる。札幌、福岡、島根、仙台。中核都市に勉強会ができてきている。
地方の中核都市だと、営業・デザイナ・プログラマが集まる。

資格は取るべきか?IT業界の二曲化された構造

(吉岡 弘隆さん)
このような現場にいる人は感度がいい。資格取っても実務に役にたたないよね。
社会制度として最低限の知識として資格はあってもいい。
日本の社会はスイカシステムのようなものはつくれない。そこは大手が作れる。
社会基盤を作るのも大事。


(谷口 公一さん)
資格は気にしなくていい。偏った思想を大人は押し付けてはいけない。


(楠 正憲さん)
大学では経済をやった。資格がいるかいらないか、いらないと思う部分もある。
大学でも教えている立場的に、どのような方向へ進むかなどを教えるのが大事。
世の中いろんなことあるんだよ。
何を目指すかを考えるときの(学生に)材料が少ないので、ギャップを感じる。
そういう世界があるんだということを知っておくのは大事。
ブログなどでいろんな生の情報がえられる。
そこから、自分で何かを信じて向かうこと。

第一部のまとめ - 最後に一言 -

(吉岡 弘隆さん)
ブログに書いてほしい。自分が出来ることをどんどん積み上げていく。人にやらされている感ではなく、自分でやってほしい。


(谷口 公一さん)
意見を聞きたい。そして私も参考にしたい。


(楠 正憲さん)
この会はきっかけにすぎない。IT時代は数年単位で大きく動く。自分でかみくだいていく必要がある。
自分を知ることの時代もすごく大事。


(ひが やすをさん)
今回は事前に色々と用意した。伝わっているかどうかをブログなどで書いてほしい。

第2部

ここから第2部です。

プロモーションするエンジニアがおもしろい(井上 恭輔さん)

自分でプロモーションするエンジニアがおもしろい。
ただ単に発表するのではなく、エンターテイメントとして振る舞うエンジニア。それを見ていて楽しいなと思う。

エンジニアは技術力はありき(山崎 徳之さん)

コミュニケーション能力や交渉力といったものは、技術力ありきで身に着けるものである。

コミュニケーションといっても、だれにたいして話すのか(小飼 弾さん)

エンジニア から 一般
エンジニア から エンジニア


私は、後者が多い。

どうやって技術力をつけたか?

(馮 富久さん)
どうやって技術力をつけましたか?


(山崎 徳之さん)
勉強会がいっぱいあるということを知らなかった。昔はなかった。
トラブルのときが一番経験値がつく。焦っているときの1分は普通の1日分などある。
「ゾーン」にはいる状況にある。そのような状況は大切である。


(井上 恭輔さん)
発表者と聞いている側の経験値が全然違う。


(高井 直人さん)
勉強会はアウトプットする場である、勉強するのは素人。
会社だからこそ学べるということもある。すごいマシンがあるとか。


(閑歳 孝子さん)
Perlをまったく書いたことないのに、Perlを教える仕事に応募した。
教えないといけないので、Perlを超必死で勉強した。


(山崎 徳之さん)
責任感が強い人のほうが育つ。逃げない人のほうが育つ。


(山崎 徳之さん)
こんなんつくったよ!というのを社内でどんどんやっていると、すごいと思われる。


(小飼 弾さん)
骨がしっかりしてないと、いくら筋肉をつけても骨が折れる。


(米林 正明さん)
自頭も大事。小さいことでも継続していくことが大事。ずっと同じことやっていると分かってくる。

勉強は本?人から聞く?

(高井 直人さん)
書籍重要。基礎能力がつく。


(山崎 徳之さん)
本(Web)を読む能力は大事。そういう基礎体力が大事。


(小飼 弾さん)
なんで読書するのか?いつでも人に聞けないからである。いつも人に聞くのはよくない。
答えを持って行って聞くというスタイルならいい。本を読むのはボトムアップである。


(よしおりさん)
興味のあることしかやらない。興味あるのはチュートリアルを写経する。自分で書くのが勉強。


(高井 直人さん)
(自分なりの)メソッドが必要。はやくメソッドを確立するのが大切。


(井上 恭輔さん)
コンテスト好き。そこに間に合わせて、積み上げていくのが好き。
天下一武道会方式だね(小飼 弾さん)

地方は、東京に比べると情報が少ない?地域格差についてどう思う?

(井上 恭輔さん)
頻度などが違う。地方にいると機会が少ない。


(山崎 徳之さん)
地方は需要がない。インプットはネットは本から出来るが、アウトプットが出来ない。


(小飼 弾さん)
大道芸を新宿の駅前でやるとチャリンチャリンするだろうけど、たしかに田舎の駅前でやっても需要はない。
でも、大道芸をWeb上で出来ない?チャリンチャリンしない?

開発効率について

(山崎 徳之さん)
まだネット産業がマイナー。まだまだチャンスがある。
開発はフェイストゥフェイスのほうが開発効率がいい。
密度が大事。密度が高いほうがいい。


(閑歳 孝子さん)
フェイストゥフェイスじゃないと、温度差が出来る。


(小飼 弾さん)
「東京にいないとできない」ということはない。(自分は)なんであんな高い所に住んでいるのか!アホかと思う。
東京に住まなくていいけど、(東京に)出てこなくてはならない。


(山崎 徳之さん)
地方にばらばらだと、ライブ感が犠牲になる。技術力があればできる?


(小飼 弾さん)
東京はノイズが多い。


(山崎 徳之さん)
情報が少ないより、ノイズが多くてさばききれないほどあったほうがいい。自分でコントロールできるから。

技術力があるためには、東京!

(小飼 弾さん)
なにごともメッカにはいかないといけない。ソフトは東京。


(米林 正明さん)
効率の悪い勉強の仕方を知りたい。

勉強になったら負け(小飼 弾さん)

やらないで、だめだと思うのはだめ。やってみるのがいい。これが良い、悪いというのがない。

自分のスイッチを見つける(山崎 徳之さん)

自分の気分の載せ方を知るのが大事。
自分のスイッチを見つける。
それを自覚することが大切。


僕の場合は、どこでもスイッチが入る。(小飼 弾さん)

エンジニアの働き方・生き方

(山崎 徳之さん)
なんとかなる。あんときなんとかなったんだから、それよりなんとかならないことにあたると、なんとかなると思える。
部下を持って、自分のやっていることを部下に任せて、新しいことに取り組むというスパイラルをつくる。


(高井 直人さん)
他人がやってないことをやる。それが気持ちいい。世の中を見ていると、ぽっかりあいているところがある。

(小飼 弾さん)
穴だらけだよね


(閑歳 孝子さん)
自分の名前でアウトプットすることが大切。いろんなことにつながる。


(井上 恭輔さん)
会社中での縛りは自分で作っている。


(米林 正明さん)
この業界に入らなければ、会えなかった人がいた。周りは、体育会系ばかりだったが、ロジカルで知的な人と出会えた。


(小飼 弾さん)
周りがロクでもなかったこと。苦労を買うやつはいない。目の前に降ってくるものをどうするかだけ。
まわりがロクでもなかったので自分で動くしかなかった。不幸であったから、幸運であった。


(小飼 弾さん)
山崎さんと、宮川さんがいたいたから僕が(会社を)辞められた。これは本当。

ダメなエンジニアについて

(山崎 徳之さん)
すぐできない理由を考えるのにすごく頭を使うエンジニア


(高井 直人さん)
例えば「Rubyやりたいんだよね」といってやらない人。やればいいのにと思う。


(井上 恭輔さん)
まず手を動かすのが重要。つまり手を動かさないエンジニア。


(米林 正明さん)
非エンジニアの人を否定的に捕らえる人。


(小飼 弾さん)
失敗した人を評価しないエンジニア

失敗談

(米林 正明さん)
rsyncを逆にやって消えた。


(井上 恭輔さん)
根性論で出来ると思ったけど、できなかった。


(閑歳 孝子さん)
Webサイトの生みの親の気持ちを伝えるのが難しい


(高井 直人さん)
就職活動ちゃんとやらなかった。もう少し大きな会社にはいったら安定できてよかったなぁ。


(山崎 徳之さん)
ゾーンファイル消えた。失敗したけど、いかに復旧するかが重要。


(小飼 弾さん)
100%失敗とみなせる行為をしたことがない。あとで成功に化ける。生き残っていれば失敗ではない。
失敗に気づいたとき、失敗と捕らえるか1つ賢くなったと捕らえるかの差ではないか。


(馮 富久さん)
自分の責任範囲の考え方の問題もある。自分でやらないといけないと思えること。


(山崎 徳之さん)
サーバエンジニアのほうがそういう意識をもてるかもしれない。運用している人の方が思える。
運用は0が当たり前、プラスがえられない。失敗したときはドーンと落ちる。プラスは数年安定運用したとか、一日一日少しずつ蓄えていくしかない。


(小飼 弾さん)
プログラミングは新しいものを作っている。成功か失敗かわからない。

エンジニアの評価

(米林 正明さん)
自分が書いたコードにどのくらいの価値があるのかを見極められる人。


(閑歳 孝子さん)
収益はオープンにしたほうがいい。それで意識を変わる人もいる。

お金のことを考えるということは、他人のことを考えるということ

(小飼 弾さん)
エンジニアはアピールしにくい。強いていてば、営業がお客。作るのは一人でも出来る。働くのには他社・他人が必要。お金はひとりで持っていても何も価値がない。他の人がいるから役に立つ。お金のことを考えるということは、他人のことを考えるということ。そういう意識を持ってほしい。

営業を最初にやったほうがいい

(山崎 徳之さん)
営業を最初にやったほうがいい。2年くらいやって。ただし、営業から技術への異動はハードルが高いので注意すること。そのような余裕があるのであれば、営業の経験はやったほうがいい。お金、人との接し方など必ず身につき、役に立つ。


(小飼 弾さん)
会社に対してバーゲニングパワーがつく。社長より強い存在は客である。外に味方を作る一番近い方法は営業して外に客を作ること。

エンジニアのモチベーション・エピソード

人に喜ばれるのが一番。
ひらめいた瞬間。
モチベーションが高すぎて困る。(小飼 弾さん)
そのひとの人生が変わるくらいのサービスを作れるとうれしい。人に喜ばれるとうれしい。


(質問者)「登壇している人はみんな自分が好きだからやっているのではないかと思っていました」
(小飼 弾さん)「ド正解だと思います(笑)」

最後にメッセージ

(高井 直人さん)
好きこそ物の上手なれ


(小飼 弾さん)
make & make sense
分かってからやるではなくて、やってから分かる。


(山崎 徳之さん)
1回切りだし必死にがんばりましょう。


(閑歳 孝子さん)
先が見えないことを楽しむ。どうせ先がわからないなら、楽しもう。


(井上 恭輔さん)
自重すると言われるくらい、やれ。


(米林 正明さん)
愛札(挨拶)
 愛:家族なども大事にしてほしい
 札:自分のやっている価値を理解してほしい
 挨拶:人としてコミュニケーションとりましょう

まとめ

私は、「第一線で活躍している人はどのような考え方で生きているのか」がとっても知りたかった。やはり、生の声を聞くのとブログとでは、得れる情報が違う。行ってよかったと思う。


主催の株式会社技術評論社さま、協賛の株式会社パソナテックさまありがとうございます。